2 通りの ビッド・システム

  ブリッジのビッド・システムには
    (1) SAYC (Standard American Yellow Card) … 入門用
    (2) 2/1 GF (Two-Over-One Game Force)     … 競技用
この 2 種類があります。
 ただし,後者 (2) は 前者 (1) の変形であり,メジャースートでのゲームやスラムがある場合に コントラクトを精密にビッドするために拡張されたものです。
  近年は オンライン・ブリッジの普及に伴い SAYC の再標準化が行われるようになり, 下記のような書籍,ソフトウェア等が出版されました。
  1. F. Gitelman:「ブリッジ入門 1,2 」(JCBL,荻原節子訳,1999-2003)
      ブリッジの入門には,何と言っても これが一番。
      JCBL (無料入門ソフト) から無料で入手できるソフトウェアです。
      ACBL (2005) からは,英語原版が入手できます。

  2. 「かずちゃんのブリッジって何?」
     ブリッジとは どんなゲームか知りたい,何かを調べたい,シミュレーターで腕を上げたい … など いろいろの人に優しいホームページです。
     アクセス数が遂に 1,000,000 を越えました。

  3. Audrey Grant: Better Bridge
      ここの "Articles" には, 読みやすい連載記事が満載 [PDF]
    • "What's Standard ?"では,SAYC が順を追って分かりやすく説明されています(David Lindop,2003-2008, 36篇)。
      ビッドの手引きとして便利です (全部ダウンロードすると,約 3MB)
    • 他ではちょっと見られない Two-Over-One Game Force の 読みやすい連載もあります (Eric Rodwell,2006-2009, 16篇) [PDF]) 。 著者は,何と Meckwell の片棒 ロッドウェルです。
      「2/1 システム とは何か」を知りたい方は,ぜひどうぞ

  4. Ned Downey & Ellen Pomer: "Standard Bidding with SAYC"
     (Master Point Press, 2005) pp. 175, $13.57,\1,662.
     この本の前書きによると …
    SAYC は,1987 年に 過度のコンベンションを抑制した 標準ビッド・システムとして (黄色のコンベンション・カードとともに) ACBL により提案されました。 けれども 実際には普及しませんでした。
      しかし その後,オンライン・ブリッジが広がり ブリッジ人口が増加すると, 改めて標準を提示する必要に迫られました。なぜなら オンラインでは,知らない人同士がペアを組むので 複雑な約束はできません。 ただ ひとこと「SAYC」と言えば,それで通じるのが理想です。 このような時代の要請に合わせて書かれたのが,本書です。

  5. Bridge Forum International SAYC Notes (2001),
    上記の著者二人による SAYC のビッド要約 (サマリー) です。
    1〜4 のどれも (そして,このホームページも) 概ね この要約に合わせて書かれています。

 下記 PDF ファイルのリンクは,現在では無効になっており 読めません。
 代りに,私の Yahoo! MyBox から一括ダウンロードをどうぞ。
"What's Standard ?" (by David Lindop) [PDF] Index
#00 (on Standard), #0 (Overview), #1, #2 (+Conventions),
#3 (NT open), #4 (Resp 1NT),
#5 (Stayman, Xfer), #6 (Stayman, Slam), #7 (Overcall 1NT),
#8 (Rule20, Major Resp), #9 (J2NT), #10 (Splinter), #11 (rDrury)
#12 (Minor Open&Resp), #13, #14, #15 (2Open & Resp)
  #16 (Weak2),   #17 (4NT),   #18 (Blkwd),   #19 (Cuebidding),
  #20 (Gerber,D0P1),   #21 (FSF)
  #22 (Overcall),   #23 (Adv Overcall),   #24 (JmpOvercall)
  #25 (NT Overcall),   #26 (UNT),   #27 (Michaels),
  #28 (TOX),   #29, #30 (Adv TOX),   #31 (Resp Compete O'call),
  #32 (NegX),   #33, #34 (XX)
"Two-Over-One Game Force" (by Eric Rodwell) [PDF] Index
 #1 (序),  #2 (2/1),  #3 (1NT),  #4,  #5 (Raise),  #6 (Rebid),
 #7 (Finish),  #8 (Choose Rebid),  #9 (Fast Arrival),
 #10 (FAQ, FSF, 2NT),
 #11 (FAQ, 3-level Rebid, JumpShift),
 #12 (FAQ, Bergen Raise),  #13 (Game/Slam),
 #14 (Blackwood),  #15, #16 (Cuebidding)
こちらも どうぞ → Eric Rodwell 2/1 (日本語訳).

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